コンパクトケースへの印刷
今回は、パッド印刷技術を用いてプラスチック製コンパクトケースへの印刷を行いました。
紺と黄色の2色で印刷をしており、回り込み印刷にもチャレンジしました!
パッド印刷や印刷技術についてご説明させていただきます。

パッド印刷とは?
パッド印刷とは、絵柄がエッチングされた凹版のインクをシリコンパッドが拾い、
秘印刷物に転写を行うオフセット印刷の1種です。
弾力のあるシリコン製パッドを使用することで、
曲面、微細文字、凹凸面への印刷に強みを持っています。
そのため、今回のコンパクトケースも印刷面が曲面のためパッド印刷を採用しています。
下記は、同じパッド印刷を使用してゴルフボール印刷した動画です。
↓ パッド印刷は、コンパクトケース以外にも色々印刷できます!

2色印刷
今回使用したパッド印刷は、多色印刷が可能な印刷方法です。
多色印刷をすることは、2色の位置関係が外観上重要なファクターとなりますので、
安定的な位置出し条件を確保できるか、というポイントが大切になります。
そのため、通常は多色機という印刷機を使用しますが、位置出し設定や治具精度、
作業員の熟練度など単色機に比べて難易度は上がります。
下記の動画は、2色機でサンダルの横側にロゴ印刷をした例となります。
↓ めったに見ることのない6色機!

回り込み印刷
上記のパッド印刷動画を見て頂くとわかる通り、パッド印刷は製品の上部からシリコンパッドを降下させてインクを転写されますので、基本的に側面へ印刷することはできません。
ですが、印刷条件や資材を工夫をすることで上記のように多少回り込んで印刷することが可能です!
写真の通り、ピンホールという気泡が入る問題や、歪みの問題は発生しやすくなりますが、
資材・印刷条件を調整するなど、軽減する工夫は出来ます。
基本的に、この工法で側面の印刷を「完璧に綺麗に印刷する」という事は難易度が高いので、
多少のご理解を得たうえでご検討頂けると宜しいかと思います。

まとめ
コンパクトケースへの印刷、いかがでしたでしょうか?
そのほかプラスチック製ケースなどへの実績も豊富にございますので、お気軽にご相談ください!