植木鉢への印刷
今回は、植物素材由来で作られた植木鉢への印刷テストを行いました!
印刷対象としては比較的大きい部類に入ります。
難易度の高い印刷となりますが、当社の熟練スタッフが綺麗に仕上げてくれました!
コロナの影響もあるのか、観葉植物はもちろん、最近では多肉植物や塊根植物も流行っているようで、
植木鉢への印刷に関するお問い合わせを多く頂いております。
ご検討されていらっしゃる方は、是非参考にしていただければ嬉しいです。
植木鉢の材質
印刷のご依頼があるまで知りませんでしたが、植木鉢の材質って色々あるんですね…
陶器・金属・プラスチックなど、それぞれの好みやシチュエーションに合わせて楽しめるみたいです。
オレンジ色のレンガ鉢しかイメージのない私にとっては、「今の鉢、かっこいい…」という印象でした。
今回テストで使用した植木鉢は環境に配慮した素材でトウモロコシ・竹・麦などでできた素材です。
「植物由来でできた鉢で、植物を育てる」完全なエコですよね。
さて、前述した材質の中で、印刷することが難しい材質は、「陶器」です。
物理的に印刷はできますが、必要な密着性を考えると素焼きの状態で印刷をし、
高温の釜で焼き上げる工程で製作することが理想です。
プラスチックや金属の鉢は、基本的に問題なく、ある程度の密着性も期待できます。
印刷のむずかしさ
植木鉢のような、円柱形状の製品に印刷する難しさは、ずばり「歪み」です。
資材選定や印刷条件を慎重に行っても、歪みの度合いは正確に予測することは出来ないので、
多少なり歪むケースが多いです。
そのため、歪みに対して厳しいお客様の場合は、
試作品を作成した後にデザインを補正して、歪みにくく見える工夫を行ったりします。
歪み値は、大きさと形状、絵柄により変動しますから、「〇〇CMまで大丈夫です!」とは残念ながらお伝え出来ません。
「この商品なら、どれくらい印刷できる?」という形で製品情報頂ければ検討しますので、お気軽にご相談ください。
今回のサンプル
前述したような制限があるものの、基本的には、植木鉢にデザインや名入れ印刷することは可能です。
サンプルは赤色で作成しましたが、もちろんお好きな色をご指定できます。
その他、注意点としては、治具の費用です。
特にプラスチックなどの素材を使用している場合、圧力がかかった時に凹んでしまうので、
鉢の中をしっかりと治具で受けないと、綺麗に印刷することができないのですが、
埋める体積が大きいため治具代が高くなる傾向にあります。(詳しくは、こちらの記事をご覧ください)
そのため、数量が非常に少ない場合は、印刷の代わりにカッティングシート等も検討頂けると良いかと思います。
ご予算や製品に合わせたご提案が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。