今回は、キャンドルグラスへの印刷事例をご紹介します。
キャンドルグラスは、ディナーのテーブルやリラックスタイム以外に、非常時の明かりとしても使える隠れた便利グッズです。
今回のサンプル印刷に使用したのは、どんなシーンにも合わせやすいベーシックなタイプのキャンドルグラスです。揺らめくキャンドルの炎が映えるように、シンプルなロゴデザインを印刷しました。
目次
1.キャンドルグラスとは
キャンドルグラスへの印刷を検討している方は、どんなタイプのキャンドルグラスを使うかお決まりでしょうか。
まず最初に、キャンドルグラスの種類や活用シーンを見ていきましょう。
キャンドルグラスのあるライフスタイル
キャンドルグラスは、キャンドル(ろうそく)を置くための容器のことです。
自分でキャンドルを用意して使うグラスのみのタイプと、グラスとキャンドルがセットになって販売されているタイプがあります。
キャンドルの炎の揺らめきが、癒し効果があるとされている「1/fゆらぎ」であることから、女性を中心に定番人気のアイテムですね。
キャンドルは無香料のほかに、アロマキャンドルといって、アロマ(精油)入りのタイプもあります。
アロマキャンドルは火をつけると香りが広がるので、マッサージやセラピーの場でよく使われていますね。
キャンドルグラスは小さくて気軽に使えるので、リビング以外にもバスルームや玄関、キャンプ場など、あらゆるシーンでおしゃれな明かりを演出できるアイテムです。
キャンドルグラスの使い方
次に、キャンドルグラスの使い方を見ていきましょう。
布や紙などの燃えやすいものがない場所に、キャンドルグラスを置きます。
エアコンやサーキュレーターの風が当たるところも危ないので避けましょう。
キャンドルグラスにキャンドルをセットして、マッチなどで芯に火をつけて使います。
火を消すときは、芯にかぶせて空気を遮断する「スナッファー」という専用の道具を使います。
拭き消しや水は厳禁です。
とくに、水は溶けたロウが飛び散って危険なため、絶対にかけないようにしましょう。
キャンドルグラスに残ったロウは、ヘラではがして処分します。
溶けたロウをはがすには、冷凍庫に2時間以上ほど入れておくと、ロウが縮んではがしやすくなります。
キャンドルグラスのデザインとサイズ
キャンドルグラスでもっともベーシックな形はカップ型で、幅8センチ、高さ9センチほどのタイプです。
コップのようなつるりとした形状で、キャンドルが安定しやすく、インテリアやテーブルコーディネートの邪魔をしません。
ほかにも、スタイリッシュなキューブ型や、ナチュラルなお花の形など、さまざまな形があります。
印刷する場合は平らな面がある程度必要なため、カップ型かキューブ型で、表面がでこぼこしていないタイプがおすすめです。
キャンドルグラスの素材
キャンドルグラスの素材で主なものとしては、次の3つがあります。
・ガラス
耐熱ガラスのキャンドルグラスは、ロウと炎が透けて見える透明感がおしゃれですね。
ガラスはロウがはがしやすく、再利用もできるので、長く使えるメリットがあります。
ただし、強い衝撃で割れることがあるので持ち運びには注意が必要です。
・陶器製
陶器製のキャンドルグラスは、あたたかみがある素材感が特徴です。
カラフルな色が選べるので、特に色を効かせたい場面に向いています。
陶器は粘土から造形されるため、ガラスに比べて凝った形状が作られていることもポイントです。
・金属製
金属製のキャンドルグラスは、透かし模様や立体的なデザインのものがあり、どこかクラシックなヴィンテージ感が演出できます。
長く使っていくと錆がつくことがありますが、避けられない経年変化でもあるので、素材の変化も魅力のひとつとして使っていきたいですね。
2.キャンドルグラスへの印刷方法
印刷したいキャンドルグラスの形や素材は決まりましたでしょうか。
ここからは、キャンドルグラスへの印刷方法を見ていきましょう。
キャンドルグラスの形、印刷の範囲、最小ロットは?
私たちの印刷サービスでは、お持ち込み商材への印刷も受け付けていますので、お持ち込みのグラスキャンドルに印刷することが可能です。
印刷する場合は、平らな面が多いカップ型かキューブ型のキャンドルグラスがおすすめです。
キャンドルグラスに印刷できる範囲は、上下のふちから10mmを除いた側面の部分です。
上下のふちから10mmより内側の範囲であれば、360度に印刷可能です。
印刷の最小ロットは、1個から可能です。
ただし、印刷に使う版板の作成などにかかるコストは1個のときも100個のときも変わらないため、少なければ少ないほどコストが割高になる傾向がありますので、その点もあわせてご確認ください。
単色印刷、ぐるっと1周なら「シルクスクリーン印刷」
キャンドルグラスの側面にぐるっと1周印刷する場合は、シルクスクリーン印刷を使います。
まず、スクリーン(メッシュ状の板)に絵柄を写し、絵柄の部分にだけ穴を空け、それ以外はふさがっている形状にしておきます。
スクリーンの下には、印刷したいキャンドルグラスをセットします。
スクリーンにインクをのせて、ヘラで押し付けると、穴からインクが落ちます。
こうして絵柄の形にインクを落として、キャンドルグラスにインクを定着させます。
スクリーン自体は平らな板ですが、回転する台に印刷物をセットしてくるくる回転させることで、丸いものにも印刷できます。
シルクスクリーンについてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。
単色印刷、ワンポイントなら「パッド印刷」
ワンポイントで印刷する場合は、パッド印刷を使います。
パッド印刷は、インクをぺたっとスタンプする印刷方法です。
絵柄部分を凹ませた板を用意して、そのへこみにインクを流し込みます。
シリコンパッドを板に押し付けて、パッドでインクを拾います。
パッドをキャンドルグラスに押し付けて、インクを転写します。
パッドは指で押せばへこむほどやわらかいので、高低差のある面や、曲面の印刷にも印刷できます。
パッド印刷の印刷可能範囲は、円筒形状の場合は、側面に回り込まない程度のワンポイントが向いています。
パッド印刷ついてもっと詳しく知りたい方は、こちらをご確認ください。
多色印刷なら「転写印刷」
キャンドルグラスに多色印刷をしたい場合は、転写印刷を使います。
転写印刷は、転写用フイルムに印刷した絵柄を製品にスライドさせて焼き付ける方法です。
あらかじめ絵柄を転写用フイルムに印刷してからおこなうため、繊細な絵柄も対応できることが特徴です。
ただし、コスト的に現実的なのは2~3C(2~3色)となっています。
転写印刷のメリットは、印刷部分が透けづらいため、下地となる素材の色に影響されない点です。
また、絵柄を印刷したものをそのまま使えるので、複雑な絵柄を印刷したいときにおすすめです。
お客さまの印刷イメージをご相談いただけましたら、最適な印刷方法をご提案させていただきます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
3. 今回の印刷サンプル紹介
それでは、今回の印刷サンプルを見ていきましょう。
ガラス素材のキャンドルグラスに、パッド印刷 1C 白 で印刷しています。


インパクトのあるロゴとブランド名に、一言メッセージを添えてデザインしました。
こんなふうにコンセプトやお客さまへのメッセージを印刷することで、ふとした瞬間目に入り、さりげなく印象に残すことができます。
パッド印刷では、文字のサイズを3pt以上(約1mm)で推奨しています。
1mm以上ならサンプルのようにはっきりと印刷できますので、ぜひお試しください。

キャンドルをセットして点灯すると、このようなイメージです。
白色単色のシンプルなロゴが、ほのかな明かりに映えていますね。
ゆらゆらと照らしだされるブランド名が、心地よい時間に寄り添ってくれる素敵なキャンドルグラスになりました。
4. まとめ
今回は、キャンドルグラスへの印刷についてご紹介しました。
リラックスタイムに寄り添うやさしい明かりは、いくつあってもうれしいものですね。
私たちは、今回のようなキャンドルグラスのほかにも、さまざまなお持ち込み商品への印刷を行っています。
最小ロットは1点からのご注文も可能ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。