テラコッタ素材の製品への印刷事例をご紹介します。
これまで、植木鉢への印刷事例としては「印刷事例#46 植木鉢/プランター(再生PP)への印刷」がありましたが、今回は「テラコッタ植木鉢」への印刷に挑戦してみました!
「テラコッタ素材の植木鉢に印刷したい」
「オリジナルグッズとして、ロゴを入れた植木鉢を作って販売したい」
「個人や仲間内で使うために、オリジナルの植木鉢を作りたい」
このような場合は、ぜひご相談ください。
最小ロットは1個からご注文可能で、個人の方にもご利用いただけます。
それではさっそく、テラコッタ植木鉢の印刷サンプルを見ていきましょう。
1.テラコッタ植木鉢への印刷事例|サンプル紹介
印刷サンプルとして、円柱体のシリンダー型、やや先細りのコニック型、そして受け皿の3つに印刷しました。

受け皿の底には、園芸店のロゴをイメージしたオリジナルデザインを印刷しています。
お手入れのたびにちらりと目に入るロゴは、さりげないお店のアピールになりそうですね。


シリンダー型のテラコッタ植木鉢には、側面にロゴを印刷しています。
曲面ですが、細い線やロゴの輪郭もくっきりと印刷できていますね。


コニック型の植木鉢は、テーパーがついた(先細りになっている)側面に印刷しています。
中央部分に大きくロゴをあしらって、お店の名前やブランド名をしっかりアピールできるテラコッタ植木鉢になりました。


2.テラコッタ植木鉢への印刷方法
テラコッタ植木鉢へ印刷するには、「パッド印刷」と「シルクスクリーン印刷」の2つの印刷方法があります。
それぞれ、印刷できるサイズや形状が異なります。
実際にどちらの方法で印刷するかは、お客さまと一緒にご検討させていただきます。
ここからは、2つの印刷方法の特徴をご紹介します。
単色・パッド印刷
パッド印刷は、今回の印刷事例に使った印刷方法です。
パッド印刷をするには、印刷する絵柄を切り抜いた「版」と、印刷する素材に適した「パッド」を用意します。
パッドはシリコンでできたやわらかいスタンプのようなもので、絵柄を転写するのに使います。
パッド印刷の印刷方法
版にインクをのせて、絵柄にだけインクが残るようにしておきます。
パッドを版にぺたっとくっつけて、絵柄の形でインクを拾います。
次にパッドを植木鉢にくっつけて、インクを転写します。
このように、製品一つずつにスタンプするような形で印刷を行うのが「パッド印刷」です。
印刷できる形状
パッド印刷は、平面・曲面に印刷可能です。
シリコンパッドは曲面にもやわらかく沿うため、ボールやワイングラスなどの曲面が多い製品にもきれいに印刷することができます。
インクの色
パッド印刷は基本は単色ですが、多色印刷も可能です。
ただし、色数分の版が必要になるため、その分コストが上がります。
※製品形状によっては単色印刷のみとなる場合もございます。
詳しくはご相談ください。
印刷できるデザインの大きさ
パッド印刷で印刷できるデザインの大きさは、直径50mm程度のワンポイントの範囲内が目安です。
どんなデザインに向いている?
パッド印刷は、名入れやロゴマークなど、ワンポイント程度の小さなデザインの印刷に適しています。
オリジナルグッズとして、お店のロゴやお名前を印刷するのにもおすすめです。
パッド印刷について、くわしくはこちらをご覧ください。
単色・シルクスクリーン印刷
テラコッタ植木鉢への印刷は、今回使用したパッド印刷のほかに、シルクスクリーン印刷でも可能です。
シルクスクリーン印刷では、絵柄の形を切り抜いた「スクリーン版」を用意します。
シルクスクリーン印刷の印刷方法
スクリーン版を、植木鉢の印刷したい部分にセットします。
版の上にインクをのせ、スクイージー(へら)で均一になるようインクを落とします。
印刷できる形状
シルクスクリーン印刷は、原則として平面のみに印刷可能です。
凹凸面や、曲面には印刷ができません。
平面のみになりますので、スクエア型やキューブ型のような平面形状の植木鉢なら印刷できます。
観葉植物用の大きなテラコッタ植木鉢にも印刷できますが、あまり大きいものだと印刷機に載せることが難しいため、印刷できない場合があります。
植木鉢の形や大きさでお悩みの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
「ヒケ」があると印刷できない
シルクスクリーン印刷は、表面に「ヒケ」があると印刷ができません。
ヒケとは、へこみやゆがみのことで、表面が部分的に沈んでいる形状のことです。
ヒケはプラスチック製品に多く見られる特徴なのですが、テラコッタ素材にも発生します。
テラコッタ素材は土を焼成して作られており、厚みが均一ではありません。
そのため、焼成や乾燥の工程で部分的に差が出ることで、表面にゆがみやへこみといった「ヒケ」が生じます。
プラスチック製品のヒケについて、くわしくはこちらの記事でご確認ください。
インクの色
シルクスクリーン印刷は、単色と多色の印刷が可能です。
ただし、多色で印刷する場合は、色数分の版を作成する必要があるため、版の制作コストがかかります。
※製品形状によっては単色印刷のみとなる場合もございます。
詳しくはご相談ください。
印刷できるデザインの大きさ
植木鉢の形状にもよりますが、パッド印刷よりも大きなデザインが印刷できます。
どんなデザインに向いている?
シルクスクリーン印刷は、大きなロゴを印刷したい場合に向いています。
ワンポイントロゴのような小さなサイズよりも、大きなデザインを印刷して、インパクトのあるオリジナルの植木鉢を作りたい方におすすめです。
シルクスクリーン印刷について、くわしくはこちらをご覧ください。
3.テラコッタ植木鉢に印刷する際の注意事項
テラコッタ植木鉢への印刷では、サンプル作成の際にさまざまな注意点が確認できました。
ここからは、テラコッタ植木鉢への印刷をお考えの皆さまに、知っておいていただきたい注意事項をご紹介します。
予備のご用意
テラコッタ植木鉢への印刷では、植木鉢の状態によって、予備の植木鉢を多めにご用意いただく必要があります。
テラコッタ素材は、表面がざらざらしているものがありますよね。
このように凹凸が強いと、印刷の際にインクが均一にのらない可能性があります。
インクが均一にのらないと、絵柄が欠けたり、かすれたりすることが起こりやすくなります。
一度印刷してしまうと、インクを落とすことはできないため、テラコッタ植木鉢の表面形状によっては、予備を多めにご準備いただくことになる可能性があります。
絵柄のゆがみ
テラコッタ植木鉢の印刷では、絵柄のゆがみが出る可能性があります。
コニック型などの円錐状の植木鉢は、できるだけ先細りがゆるやかなものをお選びいただくことで、ゆがみの影響を受けづらくなります。
印刷の仕上がりを優先される場合は、シリンダー型などの円筒形状や、キューブ型、スクエア型などの角型の植木鉢がおすすめです。
印刷のずれ
テラコッタ植木鉢への印刷では、印刷のずれが生じる可能性があります。
テラコッタは素焼きなので、工業製品のように均一な形状ではありませんよね。
一つひとつに個体差があり、完全に同じものはありません。
それがテラコッタの魅力でもあるのですが、印刷する場合は、精度を出しにくくなります。
「すべてのテラコッタ植木鉢に、まったく同じ位置、同じ仕上がりで印刷したい」という場合は、印刷をお引き受けすることが難しい場合があります。
テラコッタ植木鉢への印刷は、「印刷のずれは個性、風合いが出て味になる」と許容いただける場合におすすめです。
4.印刷に適したテラコッタ植木鉢の見分け方
「では、どんなテラコッタ植木鉢なら印刷しやすいの?」と思ってしまいますよね。
印刷に適しているのは、「表面がつるつる」したテラコッタ植木鉢です。
以下の表をご覧ください。
| 表面形状 | 印刷への適正 | 印刷の欠けやずれ |
| つるつる | ◎ | 出にくい |
| でこぼこ | △ | 出やすい |
| 波などの立体 | × | × |
| 彫刻のような立体 | × | × |
表面形状がつるつるのテラコッタ植木鉢は、欠けやずれが出にくいです。
土の風合いが強く、ざらざらでこぼこしている場合は、印刷がかすれたり、ずれたりしれやすくなります。
また、彫刻のような複雑な立体デザインや、波模様などの立体的なデザインが施されている製品には、
きれいに印刷することができません。
印刷したい植木鉢の形状でお悩みの場合は、私たちに現物を確認させていただくことで、印刷の可否を判断することができます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。
5.よくある質問
ここからは、テラコッタ植木鉢への印刷でよくある質問をご紹介します。
印刷する植木鉢を自分で用意したい。持ち込みできますか?
もちろん可能です。原則として、印刷する製品はお客様にてご用意をお願いしております。
この植木鉢に印刷できるかどうか、写真で確認できますか?
恐れ入りますが、写真のみでは正確な判断ができない場合もございます。
細部の形状がわかりづらい場合は、現物の確認が必要です。
印刷の仕上がりを確認したい!試作をしてもらいたいのですが…
もちろん可能です。試作品で印刷の仕上がりをご確認いただいたのちに、本制作に入る流れになります。
※試作にあたり、版代・治具代・試作代がかかります。
価格帯を教えてください
製品や絵柄の詳細、数量などによっても大きく費用が変動するため、ご相談内容の詳細を添えて、まずはお問い合わせフォームよりご連絡ください。
納期はどれくらいですか?
通常、試作~量産までおおよそ1ヵ月程度が目安となりますが、費用と同様に、ご相談内容によって変動いたします。
ご希望の納期がある場合はその旨も合わせてご相談ください。
6.まとめ
テラコッタ素材への印刷は、製品の素材・表面状態的に見ても難易度が高い印刷です。
だからこそ、きれいに印刷できれば強くアピールできる製品になりますね。
私たちは、今回のようにめずらしい素材への印刷も常に検討しています。
テラコッタ植木鉢以外にも、「こんなものに印刷できる?」「こういう印刷がしたい!」といったご要望がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

