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「グラスに印刷したいけど.. 商品は自分で持ち込みたい!」
「グラスに小ロット印刷したいけど.. 商品は自分で持ち込みたい!」
そんな、こだわりのご要望をアパレル企業様や飲食店様からお問合せ頂くことも少なくありません。
インターネットで検索をすると、商品の購入から名入れまでワンストップで依頼出来る便利なサービスが増えていますね。一方で、「このグラスが使いたい!印刷もしたい!」という方も多いのでしょうか?
弊社では、このような持ち込みグラス製品への小ロット印刷サービスの提供をしております。このページではグラス印刷の検討時における注意点や印刷範囲など、持ち込みグラス印刷においてヒントとなる情報を纏めました。
ガラス製品で使用するインクの違いよる色や用途の制限や形状よる印刷範囲の制限など、
お役立ち情報を記載しておりますので、グラス印刷をご検討の方は、是非お役立てください。
1. 製品形状ごとの印刷範囲
ご検討されているグラス形状をクリックして頂くと、おおよその印刷範囲を表示します。
印刷範囲は、製品の形状や絵柄によって変わるため、目安としてご参照ください。
ショットグラス
ショットグラスは、テキーラやウイスキーなどのアルコール度数の高いお酒をストレートで飲む際に使用されます。
少量をストレートで飲むため、50~100mlの容量が多いです。
底面にも印刷ができます!
タンブラーグラス
タンブラーグラスは、一般的なコップを指します。
容量は通常6オンス(180ml)~10オンス(300ml)と幅広いです。
印刷範囲は、ワンポイント・1周印刷が可能です。
テーパー付きタンブラー
テーパー付きタンブラーは、口径が底径よりも広いタイプのグラスです。
同じタンブラーですが、上下の径が異なることにより難易度がぐっと上がります。
特に一周印刷の場合は制限があるため、注意が必要です。
スタックグラス
スタックグラスは、コップに段差がついているため重ねられるタイプのグラスです。
ぬくもりを感じるデザイン・収納サイズも抑えられる万能性から、様々なところで使用されています。
上段への印刷は可能ですが、テーパーがある場合は注意が必要です。
R テーパー付きタンブラー
Rテーパー付きタンブラーは、テーパー部にRが付いているタイプのグラスです。
形状的な制限からワンポイントでご検討頂くことを推奨しております。
ワイングラス
ワイン用のグラスで、ボルドーグラス・ブルゴーニュグラス・キャンティグラスなど、その種類は多くあります。
ワイングラスの各部位は、リム(口をつける部分)・ボウル(ワインが注がれる部分)・ステム(脚)・プレート(底)と名付けられておりタイプや製品により形状が異なります。
印刷は、ワンポイントが基本です。高温を掛けると脚部分が変形することから、低温焼成型インクを使用することが多いです。
シャンパングラス
最近では、結婚式やパーティーなどお祝いの席にて乾杯で使用されることの多いシャンパン用のグラスです。
フルート型への印刷は基本ワンポイントとなります。割れやすいので、治具の設計が重要です。
弊社でも一番実績の多いのが、このフルート型シャンパングラスです。
ソーサー型シャンパングラス
ソーサー型シャンパングラスは、別名クープ型とも呼ばれており、飲み口が広くなっている形状のシャンパングラスです。
ワンポイント印刷が可能です。
マティーニグラス
マティーニグラスは、逆三角形の形が特徴的なマティーニ用のグラスです。
印刷範囲は限定的ですが、ワンポイント印刷することが可能です。
ゴブレット
ゴブレットは、ワイングラスのように脚と土台があるグラスですが、脚が短く、容量が少ないので使い勝手が良く人気です。
ワイン以外にもビールやスイーツにも使用されています。
印刷範囲はワイングラスと同じくワンポイントが可能です。
丸いティーカップ
丸いティーカップは、紅茶用の丸い形状が特徴的です。
大きさや丸みにもよりますが、印刷範囲が大きいと歪みやすいため、注意が必要です。
印刷範囲は、基本的にワンポイントとお考え下さい。
ビールジョッキ
ビールジョッキは、ビール専用の厚みのある形状が特徴なグラスです。
印刷面の凹凸が激しいものは印刷が出来ませんのでご注意ください。
厚底は焼成時のひずみが取ることが難しいため、事前に高温による影響がないかを確認する場合があります。
ワインボトル
ワインボトルは、通常ラベルが多いですが印刷することも可能です。
印刷範囲は基本的に垂直部分、ぐるっと可能です。ラベルにはない特別感を演出することが可能です。
ティーカップ・スープカップ
ティーカップ・スープカップは、取っ手がついた紅茶・スープ用のカップです。
取っ手から付近は印刷が出来ませんが、ぐるっと印刷が可能です。
耐熱グラス・食洗器対応製品の場合は、事前に高温焼成に耐えられるか確認が必要となります。
ソーサー
ソーサーは、カップ下に置く受け皿を指します。
表側・裏側ともに印刷は可能ですが、製品により印刷範囲やが大きく変わります。
キャニスター
キャニスターは、蓋つきの容器を指します。食品やお菓子、雑貨などをいれてインテリアなどにも使用されています。
印刷は、ぐるっと1周印刷することが可能です。
2. ガラスの種類
グラスの素材として使用されるガラスですが、飲料用に使用されるグラスに大きく4つの種類があります。
使用用途に適したガラスか、印刷したい表現は可能か、など大事なポイントになります。
インターネットの商品ページに素材名は記載されていない事もありますが、
事前にお伝えいただけると印刷の検討はスムーズに進みます。
ソーダガラス
ソーダガラスは、原料に石灰を多く含む、現在、最も多く利用されているガラス素材です。
安価でありながら、高透明度・高硬度であるため、グラス以外にも板ガラスやガラス瓶などにも使用されています。
耐熱温度差は、80°が目安となりますので、急な温度変化には耐えられません。
強化ガラス
強化ガラスは、ソーダガラスと材料は同じですが、強化処理を行うことで衝撃に強いという性質を持ちます。
強化方法は、一般的に全面物理強化と口部強化の2つがあります。
一番割れやすい口の部分だけに強化処理をするだけでも、割れる確率を減らすことが期待できます。
耐熱ガラス
耐熱ガラスは、ホウ酸を含有しています。
そのため熱膨張が少なく、高い耐熱性能があります。
熱や急激な温度変化にも耐えられることで、
業務用や熱い飲料を入れる想定の容器などに好んで使用されています。
耐熱ガラスにも種類があります。
直火使用が出来るか等は、使用前に事前確認するようにしてください。
また、衝撃を与えれば普通のガラスように割れてしまいますので、取り扱いには注意が必要です。
クリスタルガラス
クリスタルガラスは、通常のガラス成分に加えて酸化鉛を含有しています。
他のガラスと比較しても、透明度が高くキラキラ輝く外観が特徴です。
更に、クリスタルガラスは表面が柔らかいため、彫刻・切子など様々な加工が可能で、
高級洋食器やグラスの他、シャンデリアやトロフィーなどにも使用されています。
3. インクの種類
ガラス製のグラス向けに使用するインクは、大きく分けて2種類あり
材質、用途、外観性などによって使い分けをします。
有機顔料インク
・ビビッド色など発色に優れており、光沢感がある
・物理的なダメージや食洗器には耐えられないことがある
・透明であるため、隠ぺい力が劣る
・紫外線や湿度などにより、経年劣化する
無機顔料インク
・一般的に飲食店で使用されているタイプ
・発色が変わりづらい
・隠ぺい力に優れるため、透けずらい
・色のバリエーションが限られている
4. 印刷色
グラス・ガラス製品への印刷に使用できる色は、
黒・白の他、PANTONE指定の色も使用する事が出来ます。
その他、金・銀などの印刷も可能ですので、ご相談下さい。
(食洗器がNGなど、印刷色によっては用途制限がある場合がございます)
また製品によっては多色刷り可能なものも御座いますので、ご相談ください。
5. 金巻き / 銀巻き
グラスの口元に金色や銀色の線を装飾することができます。
豪華さを演出する加工として、人気があります。
尚、この加工を行う場合、電子レンジの使用は出来ません。
また、手洗いで優しく洗っていただくことを推奨いたします。
6. ご依頼時に必要なもの
グラスおよびガラス製品への印刷・加飾をご希望の際は、下記の情報を事前にご用意ください。
製品情報
持ち込みするグラス・ガラス製品の形状・サイズ・材質が記載されている、商品URLなどをお送り下さい。
お見積もり検討するにあたり現物サンプルを依頼させて頂くこともございます。
また、食洗器対応・耐熱などの情報も併せてご連絡ください。
デザイン
デザインデータは、アウトライン化されたイラストレーターデータをお送りください。
また、商品のどの位置に印刷をご希望するかも明記してください。
印刷する色についても、色の指定がある場合はPANTONE番号をご提示ください。
(使用するインクによっては、近似色になる場合があります)