2024年からはじめたガラス印刷も第4回目を迎えました!
今回は「牛乳瓶」への印刷をご紹介します。
第1回目:印刷事例#49 調味料入れへの印刷
第2回目:印刷事例#50 ウイスキー瓶/日本酒ボトル瓶への印刷
第3回目:印刷事例#51 ジャム瓶への印刷
瓶に入った牛乳…ブログ担当は学校給食でよく飲んだのですが、
みなさんは給食のときの牛乳って、瓶、紙パックのどちらで飲んでいましたか?
給食の牛乳
むかしの給食では、牛乳瓶が使われていましたが、これは煮沸消毒して再利用することが可能なためでした。
そのため印刷の際は、煮沸消毒に耐えられるインキを使用する必要がありました。
今回の試作事例の牛乳瓶も高熱に耐えられるインキで印刷を行っています。
牛乳瓶はこのように煮沸消毒や再利用が可能ですが、
ガラスという特性上、割れるリスクや配送コストなどの問題もあり、
現在の給食牛乳は紙パックで提供されることが多いようです。
一方で紙パックにはストローが付いていることから、
プラスチック削減のため、牛乳瓶に戻した、という学校もあるようです。
ペットボトルの牛乳
実は、ペットボトルに入った牛乳というものも販売されています。
というのも2007年10月「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令」)の改正がされるまで、
日本では、ペットボトル入りの牛乳の製造が認められていなかったのです。
しかし、やはり傷みやすさや製造コストの関係から、ペットボトルの牛乳はあまり流通してないのが現状のようです。
ちなみに、ペットボトルはリサイクルの観点からボトルに直接印刷することが禁止されています。
※PET(ポリエチレンテレフタレート)素材への印刷自体は可能ですので、印刷をご希望の際はお気軽にお問い合わせください。
牛乳瓶への印刷方法
今回は「転写」という方法で印刷を行いました。
陶器やお皿などを印刷する際によく用いられる手法で、
位置精度が比較的高い印刷方法になります。
ガラス製品への印刷事例
今回は社内でデザインを作成しました。
デザイン画はこちらになります。
弊社の所在地である清澄白河にちなんで
「清澄牛乳」という架空の牛乳ブランドをイメージしてデザインしてみました。
それでは、実際の印刷物をご覧ください。
ベタ(塗りつぶし)部分もきれいに表現することができました。
色数等の制限
今回は赤/黒/白の3色で印刷を行いました。
もっとたくさんの色を使うことも可能ですが、
色数が増えるごとに版の作成が必要となりますので、コスト増となります。
また、今回は煮沸消毒に耐えられる、高温や耐久性に優れたインキを用いていますが、
デメリットとして鮮やかな発色がむずかしいことがあげられます。
もともとのデザインは一般的な赤(#ff0000)で設定していますが、
実際の印刷物は、少し暗めの赤色になっております。
色味について詳しくお聞きしたい方はぜひ下記よりお問い合わせください。
また、事前にご連絡をいただければ、弊社にて実物をお見せすることも可能ですので、
お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。
ガラス色見本(一例)
印刷範囲について(技術的な制限)
全周印刷は、推奨しておりません。
今回は、意図的に5mm程度の余白を作っています。
また、ネック部分への印刷も対応がむずかしい場合があります。
デザインや位置によって印刷可否が異なりますので、ぜひ一度お問い合わせいただければ幸いです。
牛乳を入れてみました
最後に実際に牛乳を入れたものをご紹介します。
牛乳を入れると、ちょこんと帯にいる牛さんの存在が引き立ちますね。
瓶への印刷は、印刷業者さまが限られることやコストの観点から、
ラベルシールなどで対応される会社さまも多いのですが、
このように、中身を入れることで楽しめるデザインにできるのは、瓶へ直接印刷する良さかと感じます。
事例のご紹介
Kiyosumi Shirakawa Guide様からのご依頼で、オリジナルコーヒーソースを使ったコーヒー牛乳を提供する牛乳瓶に印刷をさせていただきました。